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日常的に使う言葉を大切にする。

8月20日
読了時間: 5分

今日は横浜でスクールを行いました。


休み明け最初のトレーニングということもあり

今日はあえてテーマを一つに絞らず

フィジカル、技術、ゲームと、多種多様なトレーニングを行いました。


目的は、まず「感覚を取り戻すこと」。

久しぶりに悠太と陽太に会うと

二人とも驚くほど日焼けしていて

この夏休みもたくさんサッカーをしてきたんだろうなと感じました。


礼那斗は相変わらず

本当に楽しそうにサッカーをしてくれます。

指導者として

選手が夢中になってボールを追いかけている姿を見ることは

やはり嬉しいものですし

それこそが本質で

こちらも大きなやりがいを感じます。


そんな今日のトレーニングの中で

プレーそのものとは別に

「素晴らしいな」と感じた場面がありました。


味方がミスをした時、

「ドンマイ、ドンマイ!」

「次!次!」


良いプレーが出た時には

「ナイスパス!」

「ナイストラップ!」


そんな言葉が選手たちから自然に出ていました。


誰かに言われたから声をかけるのではなく

当たり前のように仲間へポジティブな言葉をかける。


これは技術とは違う部分ですが

サッカー選手としてだけでなく

人間的な部分で非常に大切な成長だと思っています。


以前、スクールの中で選手たちに

「自分の状況が悪い時こそ、その選手の真価が問われる」

という話をしたことがあります。


自分の思い通りにプレーできない。

味方がミスをする。

試合に負けている。

そんな時にイライラする気持ちは分かります。


時には「目を覚ませ」と仲間を叱咤することが必要な場面もあるでしょう。

ただ、感情のままに発するネガティブな言葉の多くは

自分の感情を発散しているだけで

チームを良い方向へ動かしているわけではありません。


だからこそ、苦しい状況でどんな言葉を使えるのか。

自分ではなく、チームにとって必要な言葉を選べるのか。


そこには、その選手の人間性や社会性が表れると思っています。

今日の選手たちを見ていて

ソーシャルな部分でも

とても良い方向へ成長してくれていると感じました。


そして、この「言葉」というものは

私たちが考えている以上に大きな力を持っています。


人間の行動は、意識的に考えていることだけで決まるわけではありません。

普段から見ているもの

聞いている言葉

頭の中に持っているイメージ。

そうしたものが無意識のうちに蓄積され

感情や判断、行動に影響を与えていきます。


だからこそ、育成年代において大切にしたいことが二つあります。


1つ目は、「日常的に使う言葉を大切にすること」です。


子どもたちを見ていると

ポジティブで、素直で、真っ直ぐな選手ほど

周囲の大人も普段から言葉の使い方や

言葉の選び方を大切にしているように感じることがあります。


保護者やコーチの言葉は

想像以上に子どもへ伝染します。


特に、自分が信頼している大人から繰り返し聞く言葉は

その子の中に少しずつ蓄積されていきます。


「なんでできないの?」

「またミスしたの?」


そんな言葉を日常的に聞いているのか。


それとも


「次はどうしたらできると思う?」

「チャレンジしたことが大事だよ」


そんな言葉を聞いているのか。

同じ出来事を経験していても

周囲の言葉によって

子どもがその経験をどう捉えるかは変わってきます。


そして、もう1つ大切なのが

「良いイメージを持つこと」です。


どんな選手になりたいのか。

どんなプレーができるようになりたいのか。

どんな場所でサッカーをしていたいのか。


自分が向かいたい場所を具体的にイメージできるほど

日々の行動にも方向性が生まれます。


行動が変わるということは

自分が向かう未来が変わるということです。


だからこそ、まず「なりたい自分」があることが大切です。


もちろん、大人が子どもの未来を決めたり

子どものイメージを操作したりすることはできません。


しかし、そのイメージに具体性を持たせるためのヒントを示すことはできます。


いろいろな世界を見せる。

良い選手のプレーを見せる。

挑戦できる環境をつくる。

そして、前向きな言葉をかける。


そうした日常の積み重ねによって

子どもの中に「自分もこうなりたい」というイメージが

少しずつ生まれていくのだと思います。


だから育成年代では

「子どもに何をさせようか」

と考えることと同じくらい

「子どもに接する自分は、どんな言葉を使い、どんな態度を見せているのか」

を考えることが大切です。


親を見れば、その子が育っている環境が見えてくる。

監督を見れば、そのチームに流れている空気が見えてくる。


子どもたちやチームに

どれだけポジティブな空気が流れているのか。


選手たちが意欲的にチャレンジし、失敗し

それでもまた挑戦できる環境になっているのか。


育成年代に関わる私たち大人の言葉や態度には

それだけ大きな責任があります。


そして、その言葉も態度も

良くも悪くも子どもたちへ伝染していきます。


今日、仲間のミスに対して自然に

「ドンマイ!」

「次!次!」

と言えていた選手たち。


その姿を見ながら

サッカーの技術だけではない部分でも

確実に成長してくれていることを嬉しく感じた一日でした。


上手くなることはもちろん大切です。

でも、どんな状況でも仲間を前向きにできる選手になること。

それもまた、Grifo Labで大切にしていきたい「成長」の一つです。



Grifo Lab

河井

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