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『思考』が生まれる環境

8月21日
読了時間: 4分

千葉でスクールを行いました。


本日のトレーニングテーマは

『より可能性の高い位置を意識する』でした。


ボールを受ける際に、

どこにポジションを取れば

次のプレーでより相手にダメージを与えることができるのか。


今日は「受け方」と「ポジショニング」にフォーカスして

トレーニングを行いました。


良いポジションを取るためには、

ただ空いている場所を探せばいいわけではありません。


味方がどのような状態なのか。

相手との距離はどのくらいなのか。

どこにスペースが生まれているのか。


そうした情報を常に認知しながら

相手と駆け引きをして

「今、どこに立つべきなのか」

を判断する必要があります。


そして、良いポジションを取った上で

正確に止める、蹴る、運ぶ。


サッカーでは、

「技術」と「判断」を切り離すことはできません。


フィジカルトレーニングを別として、

ボールを使ったトレーニングには

大きく分けて2つの要素があると考えています。


1つは「反復トレーニング」。


同じ動作を繰り返し、

同じ神経回路を何度も刺激することで

身体に動きを感覚として覚え込ませていくトレーニングです。


止める、蹴る、運ぶといった技術を

無意識に近いレベルで発揮できるようにするためには、

こうした反復が必要になります。


もう1つは

「判断を伴うトレーニング」。


実際の試合に近いシチュエーションを意図的につくり、

常に変化する状況の中で

適切なスキルを発揮するトレーニングです。


試合では

全く同じ状況が繰り返されることはほとんどありません。


相手も動けば味方も動く。

スペースも時間も常に変化します。


だからこそ

技術を持っているだけではなく

その技術を「いつ、どこで、どのように使うのか」を

判断する力が必要になります。


Grifo Labでは、

選手のレベルによって

技術と判断を分離してトレーニングすることもあります。


ただ、最終的には

ある1つの領域だけを集中的に伸ばすのではなく、

「技術」と「判断」の2つの属性を総合的に育成し

すべてが試合へとつながっていくことが理想だと考えています。


今日のトレーニングでも

大切なのは常に「試合に焦点が向いているか」ということでした。


スキルを発揮することだけに意識が向いてしまうと

ボールロストが増えたり

トレーニングの本質からズレてしまうことがあります。


「上手くできたか」だけではなく、


なぜ、そのプレーを選んだのか。

もっと良い選択肢はなかったのか。

そのプレーは試合で何につながるのか。


そこまで考えることが大切です。


子供たちは思い切り何も考えずにプレーしたがります。


何も考えずにボールを追いかけることもまた

サッカーの本質であり、楽しいことです。


だからこそ育成の現場に立つ人間にとって、

その「楽しい」の中に

どれだけ『思考』を持たせることができるか。

これは非常に重要なテーマだと考えています。


サッカーにおいて頭を使えることは

何をする上でも重要なファクターになります。


ただ単に、「考えてプレーしろ!」

と言うだけでは、子供たちは考えられるようにはなりません。


指導者がやるべきことは、

選手の頭の中に適切な情報を与え

『思考』が生まれる環境をつくることです。


「相手はどこにいる?」

「味方はどんな状態?」

「次に何が起こりそう?」

「どこに立てば、もっと相手が嫌がる?」


すぐに答えを教えるのではなく、

考えるために必要な情報や問いを与える。


そうすることで

選手自身が状況を観察し

自分で答えを導き出そうとするようになります。


そして

『思考力』を育てることのメリットは

サッカーだけに限ったことではありません。


人生を生きていく中では

「なぜ?」

「どうしてこうなった?」

という様々な疑問や問題に直面します。


そんなとき、

思考を働かせなければ

今の自分の感情を表す言葉だけで終わってしまいます。


一方で、思考する習慣を持っている人は


「なぜこうなったのか」

「どうすれば上手くいくのか」

「次は何を変えればいいのか」


と、問題を解決する方向へ

頭を動かすことができます。


これはサッカーでも同じです。


ミスをしたときに

「ミスした」で終わるのか。


それとも、

「なぜミスしたのか」

「次はどうすれば成功するのか」

まで考えられるのか。


この違いは

長い育成年代の中で大きな差になっていきます。


思考力は

一部の選手だけが持っている特別な能力ではありません。


アプローチ次第で、

どんな子供でも『思考力』を育てていくことができます。


子供ができないことに対して

すぐに答えを与えるのではなく


「なぜできないのか」をまず指導者が考える。


そして

子供自身が考え

答えを探し

自分で解決できる環境をつくっていく。


サッカーを通して

自分で見て、自分で考えて、自分で判断し、

自分で解決できる選手へ。


これからもGrifo Labでは

技術だけではなく

選手たちの『思考力』まで育てられる環境を

つくっていきたいと思います。




Grifo Lab

河井

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